あるリサーチによれば、日本は世界で一番ブログの数が多い国なんだそうです。確かにライブドアブログやアメーバブログなどプラットフォームがしっかりしているということもありますが、日本のブログは数がものすごく多いのに対して、クオリティーがまだまだついてきていない気がします。

僕も仕事上、海外のブログをかなり読みますが、ライティングのスキルや記事を書くために使ったソースなど、日本のブログに比べるとかなりレベルが高いです。

ご存知の方も多いと思いますが、アメリカでは「Medium」という新しいブログサービスが注目を集めつつあります。

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↑Twitterの創業者が新しく始めたサービス「Medium」

Mediumは美しいビジュアル、そしてクオリティーの高い記事を集めているプラットフォームで、新しいブログの形というよりは新しい「出版」の形になるのではないでしょうか。 日本のブロガーと言えば、常にブログを書くネタを探し、少しぐらい記事の質が悪くても、とりあず数を増やしてPVを伸ばすという行為に多くの力を注いています。それが完全に悪いとは思いませんが、今後、ブログの数が増えれば増えるほど、「クオリティー重視」の記事やブログに注目が集まります。

新しいブログ?いや、もうこれは「出版」の領域だ。

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↑Medium:美しいビジュアル、そしてクオリティーの高い文章

Mediumの創業者であるEvan WilliamsさんとBiz Stoneさんは次のように言っています。

「出版というもののイメージをまず変えたい。」

 Mediumで記事を書く人が増えることによって、今後ブロガーやマーケッターの必要性がなくなるそうです。なぜなら、Mediumの中で投稿した記事は、独自のアルゴリズムと人間的なガイダンスによってプラットフォーム内で自動的に広まります。記事にはあなたのTwitterやFacebookのアカウントが連動しているので、もし興味があればそこからあなたに連絡が来るという仕組みです。

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↑プロフィールからあなたに直接連絡が来る

創業者であるEvan WilliamsさんとBiz Stoneさんは自信を持って次のように話します。

「Mediumで記事を書くことは自分のブログで記事を書くよりも高い費用対効果をもたらすだろう」

 現在の日本のブログのシステムは、あなたが有名人でない限り、どんな良い記事を書いても「ひとつの記事」だけではなかなかユーザーに読んでもらえません。TwitterやFacebookでバズを起こす可能性もありますが、少なくてもネット上で影響力を持つインフルエンサーに「見つけて」もらわなければなりません。Mediumで書いた記事は、例え「ひとつの記事」でもクオリティーが高ければ、Medium内で自動的にどんどん広がっていきます。つまり、記事は「数」ではなく、完全なクオリティー重視になってくるのです。

あなたがMediumの中で良い記事を書けば、自動的に広まっていきますが、誰でもMediumに記事を投稿できるわけではありません。あなたがしっかりとした記事を書ける人物かどうかを判断する審査があります。記事によれば、審査には1年以上かかる場合もあるそうです。

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↑審査基準は高いが、記事のレベルはものすごく高い


あなたのクリエティビティーが組織と個人のバランスを作る

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↑起業家


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↑投資家


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↑エンジニア


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↑そして、あなた!

20世紀は資本主義を背景に突き進んだ企業の時代、21世紀はそれぞれのスキルや情報発信が重要になる「個人の時代」です。

まだ多くの人は気づいていませんが、今後は「個人」と「組織」のバランスがものすごく重要になります。

僕のような個人はインターネット上で自分を表現しオーディエンスを探します。企業はお金を生み出し、事業を大きくしていきます。 今までは「企業」の中にいる「個人(なつめちから)」でしたが、これからは「個人(なつめちから)」が現在属している「企業」になってくるのではないでしょうか。あるメディアではこのような「個人」と「企業」のバランスの取れた関係を「Beautiful friendship」と表現しています。

これからは個人を軸とした価値のあるコンテンツや創造性の高い表現は、企業の軸を超えてどんどん広がっていきます。恐らく近い将来、あなたは読売新聞や朝日新聞と媒体を読むのではなく、「なつめちから」「とぐちたく」と個人を軸にメディアを消費していくことになるのではないでしょうか。

「It's all creativity (すべてはあなたの創造性なのです)」

  Mediumの創業者は繰り返します。

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↑すべてはあなたの創造性次第

ブロガーのMathew IngramさんはMediumをTumblrとPinterestを行ききするサービスだと表現しています。 Tumblrが持つ自分を表現するための芸術的なテンプレート、そしてPinterestが持つビジュアルに頼った表現方法、これが次の世代のブログ、Mediumなのです。

まとめ

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↑さぁ、最高のプラットフォームの上で自分を自由に表現できる時代がやって来た。

冒頭でお伝えした通り、日本のブログの数は世界でもずば抜けています。これは対面上でも物事を伝えるよりも、ブログなどのテキストベースの方が物事を伝えやすいという、日本独自文化が多少影響しているかとは思いますが、どんな形であれ自分を正直に表現することは素晴らしいことです。 しかし、そこにはまだ「美しさ」と「創造性」が足りません。ライブドアブログもアメーバブログもユーザーは多いのかもしれませんが、日記程度の文章が多く、テンプレートもあまり魅了を感じません。

アップルがテクノロジーと芸術を融合させたように、ブログにも芸術を融合させたような美しさが必要です。

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↑テクノロジーの次はブログと芸術を融合させよう。

Mediumが今後のブログの主流になるかはまだ分かりません。ただ間違えなく言えることは、インターネット上の記事は「数」ではなく、「クオリティー」が重視されるようになり、創造性を人一倍発揮した美しい記事が求められるようになります。そして、ユーザーは企業ではなく、個人に魅了を感じるようになるのです。

あなたの企業に抑え付けられてきた、「創造性」はこれから動き出すのではないでしょうか。

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