「どのように働くか」もしくは、「どのような職場にしていくか」というのは、従業員、もしくは経営者の方にとっては永遠の問題であり、工業時代で右肩上がりの経済が終わった日本では、「職場環境」によって、「生産性」が大きく変化します。

最近では「フレックス出勤」や「ノマドワーク」など、ある程度時間を拘束せずに働くことができる職場環境を整えている企業も増えてきましたが、まだまだとりあず、9時〜18時という「時間」を束縛して、生産性を考慮していない企業が多いようです。

今回は、「グーグル」、「フェイスブック」そして、「ザッポス」と最も働きがいがある企業に毎年選ばれる企業に焦点を当てて調べてみました。

「社員の満足度」=「生産性」



フレックス出勤


「グーグル社」と「フェイスブック社」に共通していることですが、労働時間という観点で社員を管理していません。基本的にはフレックス出勤で、自宅で仕事をする従業員も多いようです。以前、博報堂の方か聞いたのですが、基本クリエイティブな仕事をする人はプロジェクト単位で動くため、特に出勤時間など決まっていないそうです。

職場環境を「最高」にする


ご存知の方も多いとは思いますが、「グーグル社」や「フェイスブック社」の食堂のクオリティーがハンパではありません。世界中のヘルシーな料理が並ぶのは勿論ですが、さらにグーグルは戦略的に動いていて、豪華な食事を食べるために社員が食堂に並びます。その時に、社員同士がお喋りをすることで、新しいアイデアが生まれるように仕向けています。

グーグル_食堂
Google食堂で食べられるシリアル


グーグルのディレクターのDan Cobleyさんは次のように答えています。

 

「社員同士がお喋りをすることで、お喋りがアイデアになります。そしてそのアイデアがプロジェクトになるのです。」

 

フェイスブック社では、会社が自分の机を飾るために予算を用意してくれたり、社内でのふすまを一切無くすことで、社員同士がコミュニケーションを取りやすいようにしています。

フェイスブック_オフィス
フェイスブック社の様子



昔、ビル・ゲイツさんが大学のキャンパスのようなオフィスを作りたいと言っていましたが、社員を満足させると生産性が上がるというのは、現在の「グーグル社」や「フェイスブック社」を見ていると、それが正しいことが良く分かりますね。

企業の「文化」が会社の「強み」を作る


ザッポス_文化
個性溢れるザッポスの社員


最近では、多くのモノやサービスをインターネットで購入することができ、一回も対面でお客さんと会わずにすべて完了するサービスも増えてきました。

「ザッポス」のサービスがその典型的な例ですが、すべてがインターネット上で行われ、対面でお客さんと会うことが一度もない場合、「会社の文化」をしっかりと持ち、それをしっかりと外に伝えていくことが大切になります。

 

例えば「ザッポス」では、長時間の電話対応(今までの最高記録は9時間)や、通常数日かかる発送を翌日配達にしてお客を驚かせたりと、常にお客さんを"WoW"と言わせる「サービス」が有名ですが、その「"WoW"と言わせるサービス」を作るために、「ありのままの自分でいる」という企業文化を大事にしています。CEOのTony Hsiehさんは次のように述べています。

 

"多くの人が週末と社内ではまったく違う人間を演じています。一番重要である「個性」を家に置いてきてしまっている。私たちの会社では従業員は家でも社内でもまったく同じ人間であってほしい。"

ザッポス_企業文化
CEOのTony Hsieh


Tony Hsiehさんはハーバード大学在学中に、「LinkExchange」というサービスを立ち上げて、マイクロソフト社に265億円で売却しました。しかし、働き詰めの生活に疲れて、「毎日オフィスに行くのが楽しみな会社」を作ろと決意し、ザッポスを作ったそうです。


まとめ


歴史ある大手企業のように、上から下まで「会社の文化」で染め上げることもできますが、現在世界をリードをIT企業の「文化」は全く逆の傾向が見られます。企業が「個性」を出しやすい環境をしっかりと作り上げて、「個人」が個性を謳歌し、それが自然と一つにまとまることで、「企業文化」として現われてくるのではないでしょうか。