撮影した写真にちょっとしたフィルターをかけて、写真を何倍も美しく見せる、そんなユーザーの小さな、小さなニーズを満たしたInstagaramはリリースからたった2年でFacebookに約1000億円で買収されました。


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↑本当に小さなユーザーのニーズを拾い上げたInstagaram

GoogleがYoutubeを買収した時もそうでしたが、多くの人が、「いくらなんでも払い過ぎではないか?」と首をかしげました。最近、アメリカでは若者のFacebook離れが深刻だという噂を良く聞きますが、それとは反対に若者のInstagaramユーザーはどんどん増えています。

これは僕の個人的な意見ですが、欧米などで若者がFacebookから離れていっている理由は、ユーザーがものすごくシンプルな友達とのやり取りを求めているのに対して、Facebookが広告を導入したり、友達が特に興味ない記事をやたらにシェアすることによって、自分のニュースフィードが荒らさせていることが原因ではないかと思います。

Instagramにテキストはほとんどはほとんど存在しません。 クオリティーの高い写真をアップして、「ビジュアル」よってユーザーのエンゲージメントを高めていきます。最近始まったInstagaram広告について、CEOの Kevin Systromさんは次のように述べています。

「広告を見た5%のユーザーが写真に対して「いいね!」を押している。これはほとんどの広告が無視されるインターネットの世界ではもの凄い数字だ!」

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↑Instagram CEOのKevin Systromさん

イメージは「感情的」にユーザーを引きつけます。Mashableの記事よれば、Facebookの投稿で写真がある投稿は、写真のない投稿に比べて交流の頻度が39%も上がるそうです。 「ビジュアルでアピール」、結構簡単にできそうですが、写真にかけるフィルターや色調補正、その写真に付け加える一言のコメントなど、ものすごく慎重に考えなければ、結果を出せない厳しい世界でもあるのです。

「テキストで伝えることが時代遅れ」だと感じた企業が動き出す。

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↑「ビジュアル」は簡単そうに見えるが「テキスト」以上に気を使う必要がある。

優良企業の22%がInstagramをマーケティングに使用

「Instagaram、ビジネスで使ってますか?」 こんな問いをコーワーキング・スペースのちょっとITリテラシーが高い人達にしてみても、まだ反応はいまいちです。日本ではまだまだ一部のクリエイターしかInstagramをユーザーとして使っているイメージがありませんが、アメリカの若者のコミュニケーションはどんどん簡易的になっており、Instagaramでコミュニケーションすることがどんどん増えています。

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↑LevisのInstagramプロモーション

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↑General ElectricのInstagaramプロモーション

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↑LexusのInstagramプロモーション

上記のようにさりげなく、商品や企業のブランディングを計る写真が多いのが特徴です。恐らくこの写真一枚一枚は、ものすごく考えて作られているとは思いますが、テキストを一切含まず、鮮明的なビジュアルでユーザーの脳にうったえかけています。

現在ではフォーチュン500に入っている企業のうち、123社(22%)がすでにInstagramをマーケティングに使っています。

Hashtags、はっしゅたぐ、そしてハッシュタグ!

Instagaramを使ってマーケティングをする際、あなたの企業が誰でも知っている有名企業でない限り、ハッシュタグを付けなければ、誰もあなたを見つけることができません。ある大手企業のデータをもとにした調査によれば、4個から11個のハッシュタグを付けることによって、一つの投稿に対して平均77回の交流が増えるとのことです。Kevin Systromさんは次のように話します。


「現在では興味があることを探す場合、ハッシュタグなしで探すのは非常に難しいです。」


「世界中でのイベントをどのようにライブで伝えるか?ロンドンで暴動が起こったら?ワールドシリーズはあなたをどんな風に興奮させるだろうか?」


Instagaramの次の機能として期待されているのが、場所と同じイベントを共有している人をうまくハッシュタグを使って集め、マップ上で綺麗に表示させることです。


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↑Instagramが目指す新しいサービス


InstagramはTwitterの「ビジュアル版」になるのでしょうか。SNSサービスはTwitterやFacebookが覇権を握っているように見えますが、ユーザーの小さい、小さいニーズをまだまだ拾いきれていない気がします。世界のライブイベントの写真を一箇所に集める、こんなサービスが始まったら世界がまたより良くなりますね。


中小企業こそ思う。「テキストはもう古い」

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Instagram:オンライン上のプロフィール

お金が無いなら、無いなりのマーケティングを

Instagramがオンライン上のプロフィールフィードをリリースしたことで、Instagramがマーケッターにとって、とても使いやすいものになりました。大企業はどんなサービスでも、ある程度の資金をかけて展開しますが、一切資金をかけず、毎日地道に写真をアップしていくことで、ユーザーの信頼を得ている中小企業が海外では増えてきています。

ニューヨークで個別のアートレッスン教室を開いている、Valeen Parubchenkoさんは生徒が、作品を作る工程を写真に取り、Instagaramにアップしています。その写真を生徒の親がシェアすることで、彼女のアート教室にどんどん新しい生徒が入ってくるそうです。Parubchenkoさんは次のように話します。

「有料広告は一切やっていないの。だから"自分自身のマーケティング"をして顧客にどんどんアピールしていくのよ!」

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↑頻繁に生徒の作品を公開している。

すで中小企業でもInstagramを使って直接、売上に繋げている企業もあります。ポイントは上記でも述べましたが、正しい「ハッシュタグ」を付けることにあります。

ウェディングのコンサルティング・ファームを経営する、Meghan Elyさんは次のように話します。

「Instagramでは"正しいハッシュタグ"を付けることで直接の売上に繋がるわ。ユーザーがいつ、もしくはどこでこの商品が購入できるか聞いてくるの。そうしたら、ただちにその商品が買うことができるWebサイトへ誘導するのよ。」


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↑正しいハッシュタグを付けることが売上に繋がる

まとめ

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↑さぁ、綺麗な画像だけの世界をネット上に作ろう

冒頭でも書きましたが、インターネット上でのコミュニケーションはどんどん「簡単な方法」にシフトしています。インターネット上のコミュニケーションは、ホームページから始まり、ブログ、Facebook、Twitterとテキストの文字数がどんどん少なくなってきています。以前から何度かこのブログでは書いていますが、実際にはインターネット上のコミュニケーションだけではなく、リアルの世界でも、どれだけ物事を簡単に、そしてシンプルに伝えられるかが重要視されてる時代になってきています。


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↑僕のInstagaramページ(@4chikara)

僕が中学生の頃、J-Phoneから始めてカメラ付きの携帯電話が発売されました。カメラ付き携帯の普及によって写真を取るハードルは一気に下がりましたが、友達に見せる程度で、とてもインターネット上に公開できるようなレベルの写真ではありませんでした。

Instagramの普及によって、手軽に撮った写真を簡単に加工して、誰でもプロが撮ったような写真を作れる環境が整いました。これからインターネット上の「ビジュアル」は第2フレーズに入るのではないかと思います。「ビジュアル」自体には価値は生まれませんが、どれだけモノを美しく撮るか、例えば撮影の角度であったり、色調補正に気を使ったりすることがもの凄く重要になってくるのではないでしょうか。

量ではなく、センスが問われる時代になってきましたね。

SPACEBOY株式会社 Twitter